
企画にあたり
部屋はハードとして完成した時から、単に消費されていくものなのだろうか?
古くなったら人知れず壊され、街や人々の記憶から消されていくだけのものなのだろうか?
子供を育てるように、野菜を育てるように、部屋やアトリエも使う人たちや目的に合わせ
成長させ、育てていけないだろうか?
リノベーション可能な関内にある遊休不動産の物件を
NPO法人S.A.I.のアート オープン アトリエ(AOA)※として拠点化するにあたり、
その一連のワークを『部屋を育てる』というアートプロジェクトとして立ち上げる。
建築設計やインテリアとは少し違う、
『物語』
『景』
『コミュニケーション』
から空間を考える。
セノグラフィック アート※の発想で
部屋を有機的なパフォーミングアートの空間として育てていく。
関わる人々が有機的に作り出す内部のプログラムや仕組みから地域コミュニティのあり方まで、
人々が集い、アートにより豊かな関係を構築していくことが可能な部屋と街のあり方を、
セノグラフィック アートの視点から3年間に渡り探っていくアートプロジェクトを考えます。
NPO法人S.A.I. 理事長 杉山至(セノグラファー)
NPO法人S.A.I.について
NPO法人S.A.I.は建築家・舞台美術家・舞台監督をメンバーとした集団である。
2012年より東京都認証NPO法人として活動を開始。
セノグラフィー*というキーワードのもと、パフォーミング・アート(舞台芸術)に関わるクリエイターの活動を支援しその創作環境を整備、拡張していくだけでなく、日々の生活や、社会生活における人々のアクティビティにおいてもセノグラフィーという発想を生かして、アートによる都市、地域再生、活性化を目指してワークショップ、シンポジウム、創作等の活動をしている。人と環境や都市との様々な次元での関係を新たに捉え直し、 アートが切り拓く豊かな地球環境と社会の在り方を探っている。
近年このセノグラフィックアートの発想からオリジナルワークショップの開催や、地域の魅力を再発見するスケッチ散歩の企画をレバートリーとしている。また東京だけでなく福島、新潟、城崎等での劇場改装、ワークショップなども意欲的に行っている。
NPO法人S.A.I.公式HP→http://www.sai-npo.com/
※セノグラフィックアートとは? Scenographic Artとは、通常『舞台美術・芸術』と訳される言葉だが、元来その意味は広い。シーン(場・状況)をグラフィカル(視覚、空間、形)に捉えるアートの総称。我々S.A.I.が推し進めるセノグラフィックな発想とは、パフォーマンスや創作活動、生活と環境や空間の関係を考え、新たな価値を見出すアートの視点である。
今回拠点となる伸光ビルとは?
横浜 関内地区で芸術不動産を手がける(株)泰有社の管理する、ビル。
泰有社は泰生ポーチ、常盤ビル等で“ビル一棟がまち”というコンセプトのもと
建築事務所、都市計画、アーティスト、アートNPOのアトリエ等が集積している芸術による
地域活性化に取り組んでいる。今回のアートプロジェクトの拠点伸光ビルは常盤ビルのとなりにある
リノベーション可能な遊休物件が点在している。
今後、アートによる地域活性化への拠点としても考えられている。
AOA(ART OPEN ATELIER)(アート オープン アトリエ)とは?
イベントや展覧会のときのみアトリエを地域にオープンするのではなく、住みびらきプロジェクトのように
アトリエ自体がまちに開かれた窓として機能することを目指す活動。
日常と非日常のはざま、アートと生活のはざまにあり、地域のサードプレースとして
ソーシャル インクルージョンをアートの側から考えていきます。